■music freak magazine Vol.97 2002年12月号

デビューシングル「beginnig dream」がFM局のパワー・プレイを獲得したり、リミックスがクラブでヘビー・ローテーションとして流れたりと、関西のミュージック・シーンで注目となっていた菅崎茜。13歳とは思えない大人びたクールなヴォーカルによってひときわ存在感を放っていたが、2nd シングル「君の名前 呼ぶだけで」はさらにクリアな歌声を聴かせた魅力的な仕上がりになっている。今作も自身による作詞で、サウンドは前作同様チルアウトなグルーヴはそのままに、ほんのり切なさを感じさせるダンサブルなナンバーとなっている。
本誌インタビュー初登場!本人に作品について話を聞いてみた。

●デビューシングル「beginnig dream」がFM局やクラブで注目されていたけど、それを聞いた時はどんな感じだった?
●自分の歌がラジオから流れるなんて考えてみたこともなかったので、初めてラジオとかで聴いた時は嬉しすぎて思わず笑ってしまいました。
●周りの反応は?
デビューしたのが夏休み中だったから、夏休みが終わるとどうなるのか分からないって不安だったんですけど、学校に行ってみるとそれほどでもなくて、みんな普通なんです。びっくりした子が多くて、「すごいやん」って言ってくれました。
●歌詞を菅崎さんが書いてるのを知って、みんな驚いてなかった?
驚いてました。「どうやって書くの?」とか言われて。
●TLCを聴いて感動したのが歌を始めるきっかけだったそうだけど、実際どのようにしてデビューまで来たのか教えて。
母親の影響もあるんですけど、小学校の5年生ぐらいにTLCを聴いてから歌が好きになって。それから色んな人の歌を部屋で歌ってたんです。それで、ちょうど去年の今頃に「スターライトコンテスト」っていう、GIZAがやっているヴォーカルのパフォーマンスを競うコンテストに出たら優勝して。それが12歳の時です。それから夏のデビューまで歌詞を書いたりしていました。
●「beginnig〜」は詞先だったけど、2ndシングル「君の名前呼ぶだけで」はどのようにして制作していったの?
今回は曲が先にあったので、曲の雰囲気に合った詞っていう制限があったので普通には書けなかったんですけど、そういう所も私にはすごく勉強になりました。
●曲を聴いた印象は?
心に残るリズムやメロディがあって、「飛ぶ」とか「空」とかそんなイメージ。すごく明るいのに、どこか切なさも感じました。
●そこからイメージを膨らませて詞を書いていったと思うんだけど、菅崎さんがこの歌詞で伝えたかったテーマや気持ちは?
タイトルの「君の名前呼ぶだけで」そのままで、人によって好きな人や友達や家族とかになると思うんですけど、例えば大好きな友達の名前を呼んでみたら辛い事がなくなったり、いい事が浮かんできたりとか、なんか悲しい事がなくなると思うので、その気持ちが伝わるように書いています。
●実際、菅崎さんもそういう風にして勇気づけられている?
私は家族にすごく支えて貰ってます。
●詞を書く上で菅崎さんが気にしている点やこだわりはどういった事?
特にこだわりはなくて、自分のそのままの想いを書いて、聴いてくれた人に気持ちが伝わればいいなって思います。今まではテレビを見ていてもボーって見ていて、別に話している事とかはあんまり頭に残らなかったんですけど、最近は「あっ、これいいな」って思ったらそういう言葉をメモしたりして、外を歩いていても「あっ」って思う事があればすぐに書いたり。人の話をよく聞くようになって、敏感に言葉に反応した生活を送っているから、そういうのを集めて曲に合わせて書いてみたりしています。
●「未来」という言葉が2作連続で出て来ているけど、菅崎さんにとって「未来」という言葉はどんなイメージ?
まだこういう活動が始まったばかりなので、未来はどうなっているんだろうとかってすごく考えているし未来に憧れています。今出来ない事でも未来になったら出来ると思うから。私は「未来」って言葉自体好きなので、毎回入ってるのは意識してないんです。
●どんな未来にしたい?
歌番組やステージなんかでみんなの前に出て行けたらいいなとか、歌ももうちょっと成長できたらいいなって思っています。
●歌の面でどうなりたいのか具体的に教えて。
今作は自分で比べてもデビュー曲よりはぜんぜん成長していると思っているんですけど(笑)。やっぱり簡単な部分とかで引っ掛かってしまったり、高いキーが出なかったりとかするんです。今はそういう事も気になるんですけど、そんな事も気にならないぐらい表情豊かなヴォーカルに成長したら、もっと聴いている人に伝わるかなって思っています。音程とか聴いた感じも気にしちゃうけど、気持ちの部分を何より大切にしています。
●今回は切なさを上手く表現しているなって思いましたよ。
初めて聴いた時にリズム感があるけれど切なさも感じたので、それを出そうと前とは違った歌い方で気持ちを豊かにして歌いました。
●今後やってみたい事は?
来年はアルバムを出したいなって思っています。そのためには詞をもっと書き溜めないといけないので、今は詞をたくさん書いています。アルバムではバラードとかまだ歌ってないジャンルも入れてみたいですし。
●読者にとって菅崎さんはまだまだ未知な人なんですけど、どんな性格ですか?
見かけはよく大人しいとか言われるんですけど、自分で言うのもなんですけど明るいですよ(笑)。ジャケットとかだとクールな映り方なんですけど、しゃべったりする時はあんな感じ(クール)じゃないですし。学校でみんなとワイワイ話をする普通の中学生です。
●毎日、学校帰りはスタジオ通いだけど、遊びの誘いはかからない?
かかってたんですけど、みんなももう諦めてるみたいで、最近は電話も少なくなったような気がする・・・・。でも夢が叶ってきているから、そんな誘惑には負けてられないですね(笑)
●菅崎さんは気が強いタイプ?
そうですね、負けず嫌いですね。ゲームとか腕相撲とか(笑)特に負けてられないです。
●最後にファンの人に一言!
1stから2ndまで長い時間がかかったんですけど、是非今作も聴いて貰えたらいいなって思います。幅広い年代の方々に、「ああ、そうそう」って共感されて深く聴いて貰えたら嬉しいです!